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ミセス『バベルの塔』の続きが何かを徹底考察

ミセス・グリーンアップル(Mrs. GREEN APPLE)はこれまで、「エデンの園」「ノアの方舟」「アトランティス」「バベルの塔」といった壮大なテーマを冠したライブを開催してきました(バベルはこれから)。

これらのモチーフはいずれも旧約聖書や古代神話、創世神話に由来し、ライブ演出にも宗教的・神秘的な要素が反映されています。

まるで一編の物語のようにテーマが連なっており、実際バンド側も「EDEN no SONO」「NOAH no HAKOBUNE」「Atlantis」から続く壮大な物語の続編」として「BABEL no TOH」を位置付けています

では、この流れを踏まえて次に来るライブテーマとは何でしょうか。

本記事では、まず各テーマの象徴的意味と物語上の位置付けを簡潔に整理し、その上で次に考えられる神話・宗教的・哲学的テーマをいくつか考察します。

それぞれのテーマがふさわしい理由や壮大な演出アイデアにも触れ、最後に最も有力と思われるテーマを一つ選び、詳しく解説します。

目次

これまでのライブテーマの象徴と物語の流れ

過去のコンセプチュアルなライブタイトルが示す物語の流れを追ってみましょう。

それぞれのテーマには深い象徴性があり、ミセスの音楽活動の節目や演出にも反映されています。

エデンの園

言わずと知れた旧約聖書「創世記」に登場する楽園(パラダイス)です。

神が創造した最初の人間が住んだ理想郷であり、西洋における楽園の原型を象徴します。

ミセスにとってもフェーズ1を締めくくる“楽園”として位置づけられ、無垢で色彩豊かな世界観の中に生命力あふれるステージが展開されました。

まさに物語の「はじまり」として完璧な舞台だったと言えます。

ノアの方舟

旧約聖書の大洪水物語に登場する巨大な箱舟で、神の怒りによる洪水からノアの家族と全ての動物の雌雄一対を救った乗り物です。

象徴的には、人類のリセットと再生、試練からの救済と希望を意味します。

ミセスのライブでは甲板のようなステージセットが組まれ、まるで観客とバンドが同じ船に乗り込んで嵐を乗り越えていくような演出がなされました。

物語としては、楽園に問題が生じた後に「大いなる浄化と旅立ち」が描かれたフェーズと言えるでしょう。

実際、ライブ中盤では突然“ある人物”が登場し話題となりました。

その人物(ノアとも捉えられる象徴的存在)が嵐の旅を鎮め、次なる目的地へと導いたとも解釈できます。

アトランティス

古代ギリシアの哲学者プラトンが記した伝説上の大陸と帝国です。

高度に繁栄した文明を持ちながら、神々の怒りによって一夜にして海中に没したとされています。

このテーマは「栄華と崩壊」「失われた理想郷」を象徴し、人類の驕りや神秘を感じさせます。

ミセス初のドーム公演となったライブ『Atlantis』では、水を用いた壮大な演出が施され、まるで巨大な海に浮かぶ都を再現するかのような幻想的なステージでした。

物語の流れとして見ると、荒波の航海を経て辿り着いた先に広がる「新たな繁栄の地」がアトランティスでした。

しかし、その繁栄は同時に脆さや試練も孕んでおり、次なる展開への伏線となっています。

バベルの塔

旧約聖書「創世記」に登場する、天まで届く塔を建設しようとした人類の物語です。

神の領域に手を伸ばそうとした人間の傲慢(ハブリス)に対する罰として建設は阻まれ、人々の言葉は混乱(バベル)させられ世界中に散らばったと伝えられます。

この塔は、人間の野心や到達し得ぬ夢のメタファーとして「実現不可能な計画」の比喩にもなっています。

ミセスは2025年にこの「バベルの塔」をテーマとした5大ドームツアーを開催予定で、ティーザー映像からも圧倒的スケールの演出が示唆されています。

物語上では、アトランティスで繁栄を極めた人々(バンドとファン)が更なる高み(天)を目指す段階に当たります。

しかし同時に、葛藤や試練(言語の乱れ=コミュニケーションの困難)が待ち受ける章とも言えるでしょう。

このテーマにより物語は一旦クライマックスを迎え、人々が四方へ散りばめられることで、新たな展開への種が蒔かれます。

以上のように、ミセス・グリーンアップルのライブコンセプトシリーズは創世から繁栄、そして野心と崩壊へとダイナミックに展開してきました。

一連の流れはまるで「楽園からの出発と冒険譚」のようでもあり、各テーマがバンドの創造するストーリーラインを形作っています。

この軌跡を踏まえ、次なるライブテーマを予想する際にも神話的・宗教的な壮大さ物語の連続性が鍵になるでしょう。

次に来る可能性のあるテーマの考察

以上を踏まえ、次に来るであろうライブテーマとして考えられる神話・宗教・哲学的モチーフをいくつか挙げ、それぞれについて適切と思われる理由と演出アイデアを考察します。

いずれも壮大なスケールと象徴性を備え、これまでの物語の続きとしてふさわしいものです。

約束の地(プロミストランド)

旧約聖書で神が民に与えると約束した「乳と蜜の流れる地」カナンを指し、長い旅路の果てに辿り着く約束の楽土を意味します。

バベルの塔で四散した人々が再び目指す統合の地として、この「約束の地」は極めてふさわしいテーマです。

エデンの園に始まった物語が、苦難を乗り越えた末に新たな安住の地へと至る、まさに物語の大団円的なモチーフと言えます。

演出的には、荒野の旅路から希望の地へというビジュアルが考えられます。

例えば、序盤は砂漠や荒涼とした景色の演出で放浪の旅を表現し、中盤に紅海(紅い海)の分裂をイメージした特効や照明で劇的な転機(旧約「出エジプト記」を連想させる場面)を演出、そして終盤に緑豊かな安息の地が舞台に出現する、といった流れです。

ステージ上にオアシスのような楽園を出現させ、「約束の地」に到達した歓喜を観客と共有するフィナーレは感動的でしょう。

このテーマは試練を経た救済と統合を象徴するため、バベルの後に相応しい希望に満ちた続きを描けます。

黙示録-終末と新生(アポカリプス)

「ヨハネの黙示録」に代表される終末思想をモチーフにする案です。

一見すると世界の最期(アポカリプス)はネガティブで破滅的なテーマですが、重要なのはその後に新しい世界の創造が約束されている点です。

黙示録の物語では、現世が滅び去った後に「新しい天と新しい地」が創造されます。

このテーマをライブで扱えば、バベルの塔で分裂・崩壊した世界が最終的な審判と浄化を経て新たな始まりへと至る過程を描くことができます。

演出的には、スケールの大きな終末的ビジョンが期待できます。

例えば、巨大スクリーンや照明で天変地異(稲妻、彗星、洪水、炎など)を表現し、一度すべてが暗転・崩壊した後、静寂の中から朝焼けの光が射し込む演出はいかがでしょう。

そこに新曲が響き渡り、ステージ上に新天地の象徴となる大樹荘厳な光の都が現れる…といった演出は、破滅から希望への転調をドラマチックに表現できるでしょう。

黙示録テーマはクライマックス感再生のビジョンを同時に示せるため、物語全体のフィナーレあるいは大きな転換点としてふさわしいと考えられます。

パンドラの箱

ギリシア神話に登場する、世界中の災いを封じ込めた箱の伝説です。

ゼウスから預かった箱をパンドラが開けてしまったことで、あらゆる災厄が飛び出して人間界に広がったものの、最後に“希望”だけが箱の中に残ったとされています。

この物語は「災いと希望」の象徴であり、バベル以降に訪れる混沌の世でも希望が失われていないことを示唆するテーマとして興味深い候補です。

ミセスの物語線においても、塔の崩壊後に様々な困難や試練(=災い)が降りかかるかもしれませんが、その中で唯一残る希望が次章への光明となるでしょう。

演出アイデアとしては、巨大な箱(もしくは壺)を舞台中央に設置し、ライブ序盤でそれが開かれると同時に暗雲や不穏な演出が広がる、といった仕掛けが考えられます。

レーザーやスモークで飛び散る災厄の象徴(黒い蝶や羽根、幻獣などのイメージ)が舞台を覆い、一時はカオスが支配します。

しかしラストに向けて箱の中から一筋の光が立ち上り、希望を表す明るいモチーフ(例えば白い鳩や煌めく星)がステージを満たす演出に繋げます。

これによって、「どんな災いの中にも希望は残る」というメッセージを鮮烈に伝えることができるでしょう。

パンドラの箱は人間の好奇心と過ち、そして救いの可能性を内包しており、物語の転調を描くテーマとして奥深い意味を持ちます。

オリュンポス(神々の山)

バベルの塔で天を目指した人類は叶わず散り散りになりましたが、次は実際に神々の座へと至る物語を描くのも一案です。

オリュンポス山はギリシア神話において主神ゼウスをはじめとする十二柱の神々が住まう霊峰であり、「天空の楽園」とも言える存在です。

人間界から隔絶されたこの地に踏み入ることは本来許されませんが、物語上で主人公たち(=ミセスとファン)が神々の領域に招かれる展開があれば、バベルで果たせなかった“天への到達”が成し遂げられます。

このテーマは、ミセス・グリーンアップルが音楽的・創造的に頂点に登り詰めることを象徴するかもしれません。

ライブ演出としては、ギリシア神殿の柱雲海をあしらったセット、雷光オーケストレーションを用いた厳かなオープニングで神域を演出できます。

メンバーがまるで神々の化身のような衣装で登場したり、楽曲間に神話の語りを挟んだりする演出も考えられます。

例えば、「オリュンポスの扉が開かれる」という映像演出からライブが始まり、黄金の神殿セットの中で荘厳な曲が響き渡る様子は鳥肌ものです。

そして中盤には人間界を見下ろすような星空と地球の映像が映し出され、スケールの大きさを体感させることもできるでしょう。

オリュンポスというテーマは到達点神秘性を兼ね備え、物語に高揚感と畏敬の念をもたらすと期待できます。

以上のように、約束の地・黙示録・パンドラの箱・オリュンポスといった複数の候補を挙げました。

それぞれバベルの次に続く物語として筋が通っており、演出的にも壮大な世界観を構築できそうです。

次章では、これら候補の中でも特に有力と考えられるテーマを一つ選び、さらに踏み込んで解説します。

最も有力と考えられるテーマ:「約束の地」

数ある候補の中で、筆者が最も有力と考える次回ライブテーマは「約束の地(Promised Land)」です。

その理由を、物語上の必然性とテーマの持つメッセージ性・演出効果の両面から詳しく解説します。

物語の必然性と象徴性

「約束の地」は、旧約聖書において神が選ばれた民に与えると約束した地であり、長い試練の旅路のゴールとして位置づけられる象徴的な概念です。

エデンの園という失われた楽園から出発した物語が、ノアの方舟での浄化と新生、アトランティスでの繁栄と喪失、バベルの塔での野心と崩壊を経てきた流れを考えると、次に訪れるべきは「再び人々が安住できる理想郷の獲得」ではないでしょうか。

バベルの塔で言語を乱され四散した人類は、その後アブラハムの物語を経て「約束の地カナン」に希望を見出します。

これは音楽の世界に置き換えれば、混迷や困難(バベル後の状況)を乗り越え、バンドとファンが再集結し到達する新たな高みを象徴していると考えられます。

ミセス・グリーンアップル自身、活動休止やメンバーチェンジといった試練の後にフェーズ2で新境地を切り拓きましたが、その延長線上で10年目の現在からさらに未来への「約束」を示すのがこのテーマです。

「約束の地」という言葉には、希望・統合・未来へのビジョンといったポジティブな意味が込められており、ファンに対して「一緒にこの場所を目指そう」というメッセージ性も強く打ち出せます。

創世記の物語になぞらえれば、エデンで失われた楽園を人類が自らの歩みで取り戻すような創造的リベンジとも言え、シリーズを通したテーマとしてふさわしい壮大さと物語性を備えています。

演出的アイデアとインパクト

「約束の地」をテーマに据えることで、ステージ演出にも豊かな可能性が生まれます。

前述の候補紹介でも触れましたが、ライブ全体を「旅路から新天地へ」という一大叙事詩として描く構成が考えられます。

オープニングでは、バベル後の混沌を引きずった荒野や星空の映像から始まり、メンバーが旅人や放浪者になったかのような演出で観客を物語に引き込みます。

セットリスト前半は力強いナンバーで困難な旅を表現し、中盤でふと遠くに光が見える演出とともに転調します。

ここで象徴的な演出として考えられるのが、舞台上に「分かたれる海」の再現です。

旧約の出エジプト記でモーセが紅海を割った奇跡は約束の地への道程で最大のハイライトですが、それになぞらえてLEDスクリーンや可動式のセットで海が左右に割れ、進むべき道が現れる視覚効果を作り出します。

観客はまさに奇跡の目撃者となり、楽曲とシンクロしたその瞬間には鳥肌が立つでしょう。

そしてクライマックス、ついに「約束の地」に到達したシーンでは、これまで暗かったステージが一転して黄金色の光と緑で満たされた楽園へと変貌します。

滝や川の映像が流れ出し、鳥のさえずりや風の音がSEで響く中、バンドが希望に満ちたアンセムを奏でる――そんな光景を想像してみてください。

大団円の高揚感とともに、観客は長い旅を完遂した達成感に包まれるはずです。

また、小道具やシンボルとして「果実」を用いるのも面白いかもしれません。

ミセス・グリーン“アップル”というバンド名にも通じますが、約束の地で実った果実(リンゴ)がステージに登場し、それを手にした大森元貴さんが観客に掲げて見せる……という演出も、バンドが実りを得てファンと分かち合うという意味で象徴的です。

メッセージと余韻

「約束の地」というテーマが持つもう一つの力は、ライブ後に残る余韻やメッセージ性です。

これまでのテーマはいずれも強烈なビジュアルイメージを伴いましたが、同時に物語の途中で終わっているものも多くありました。

例えば、バベルの塔で終われば分散の混乱の中で物語が途切れます。

しかし約束の地に至れば、一つの物語は完結を迎えます。

そこには安堵新たな始まりへの予感が同居し、ファンは「これからまた新しい物語が始まるんだ」というポジティブな期待感を持ってライブ会場を後にできるでしょう。

ミセス・グリーンアップルはデビュー以降、「青春と成長」「困難の先の希望」といったテーマを音楽で表現してきました。

その集大成として約束の地=未来への希望を描くことは、バンドのメッセージ性とも合致します。

さらに言えば、このテーマ設定は世界観の拡張にも繋がります。

旧約聖書の約束の地の概念は、その後の歴史や現代にも様々な解釈を持って語り継がれてきました。

現代的な視点で言えば、「誰もが安心して暮らせるユートピア」や「自分たちが目指す理想の場所」と捉えることもできます。

ミセスがこのテーマを掲げれば、日本のみならず世界のファンに対しても普遍的なメッセージを発信できるでしょう。

「あなたにとっての約束の地は何ですか? 一緒に探しに行こう」という呼びかけは、多くの人々の心に響くに違いありません。

以上の理由から、次なるライブテーマとして「約束の地」は極めて有力であり、魅力的だと考えます。

過去の楽曲やライブ演出の流れを踏まえても、このテーマはバンドに新たな創作意欲をもたらし、ファンに新鮮な驚きと感動を与えることでしょう。

もっとも、ミセス・グリーンアップルは常に我々の予想を上回るクリエイティビティで楽しませてくれるアーティストですから、実際にはここで挙げた候補とは全く異なる意外なテーマを選ぶ可能性もあります。

しかし、それも含めて次回作への期待が高まりますし、もし「約束の地」が現実のものとなれば、きっと今回考察した以上の壮大な物語と演出で我々を“約束の地”へ連れて行ってくれることでしょう。

まとめ

ミセス・グリーンアップルのライブは、単なる音楽コンサートの枠を超え、一大叙事詩のごとき世界観を創り出してきました。

エデンの創造から始まり、洪水の試練、理想郷の栄華と喪失、そして塔の崩壊という流れは、バンドの歩みと音楽によって神話的に再構築された物語とも言えます。

その次に紡がれる章として、ここでは複数のテーマ案を考察しました。

約束の地、黙示録、パンドラの箱、オリュンポス

いずれも実現すれば胸が高鳴るようなコンセプトばかりです。

その中でも「約束の地」は特に物語の帰結と新生を象徴しうるものとして有力視しましたが、重要なのはどのテーマであれ、ミセス・グリーンアップルが提示する世界には一貫して希望と物語性が宿っているという点です。

次なるライブで彼らがどんな壮大な物語を見せてくれるのか、ファンとして期待せずにはいられません。

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